妻の浮気を裁判で立証する|法的に証拠になるもの、ならないもの
こちらでは不貞行為を証明する確実な浮気の証拠になるものと、疑わしいものの浮気の証拠にはならないものについてお教えします。
探偵事務所に浮気調査を依頼すると、証拠を確保するために行動をしてくれます。その証拠が裁判で役立つものなのか、それとも役立たないものなのか、ということは大きな違いになるわけです。もしも役立たなければ、離婚が出来ないかもしれません。慰謝料が取れないかもしれません。
確実に離婚するための証拠、慰謝料を取るための証拠を知りたい方は必見です。
確実な浮気証拠|ラブホテルの利用を証明できるもの
ラブホテルは性行為をするために利用するものである
男女が個室に入ってしまえば、その中で行われることは類推する他ありません。しかしラブホテルという場所は、基本的に男女が性行為をするために利用するものです。
性行為をするためのラブホテルに出入りしている場面を画像や映像で確保していれば、浮気の証拠となるわけです。
証拠として制度が高くなるのが、入るところと出るところを証拠として残しているケースです。入るところと出るところを撮影していれば、間違いなくそのホテルを利用した、ということが証明できるわけです。
たとえば入ったところだけ撮影できて、出るところは撮影できなかった場合には「何もせずにすぐに出てきた」といった言い逃れをされてしまうおそれがあります。
1浮気の証拠となる回数や時間
- 1回ではなく、なるべく2回以上の証拠を残しておくこと
- ラブホ滞在時間が1時間以上になったら、性的な行為をしたと推定できるので、浮気の証拠になる
1回の撮影に成功しただけでは証拠としては弱くなってしまいます。最近では無店舗型の風俗(デリバリーヘルス)も多くなっているので、そちらを利用した、と言い逃れされてしまうかもしれません。
ラブホテルに短時間しかいなかったとなると、その時間内に果たして性行為ができるのか、という疑念が生じてしまいます。仮に5分や10分で出てきた場合には、不貞行為はされていない、と判断されてしまうのです。
ラブホに行く前の証拠も重要
ラブホテルに行く前にデートをしているところを抑えればよいのです。食事をしていたりデート中にキスしていたりすると、その時限りでホテルに行ったのではなく、相手と継続的な関係があると類推できるからです。
デートシーンやキスシーンの撮影も浮気を認めさせるためには必須となります。しかし、これらを撮影となるとバレたり、かなり高性能のカメラが必要になるので、探偵に依頼した方がよいでしょう。
浮気の証拠になる|車内での性的行為を証明できるもの
射精につながるような行為をしたら浮気となる
ラブホテルなどの宿泊施設だけで奥さんの不貞行為が行われているわけではありません。浮気相手の車の中でセックスが行われていたり、口淫が行われていたり、ということもあるわけです。
カーセックスや口淫などをしている場面の画像や映像といったものが証拠として残っていると不貞行為が立証できます。
最近の探偵事務所には、暗い中でも撮影できる暗視カメラや遠赤外線カメラなども用意されており、夜の車の中の行為についても証拠として残せるのです。
浮気の証拠となる回数や時間
できれば複数回の証拠が取れるのが望ましい
同じ相手と難度も車内で性行為に及んでいることが立証できたら、裁判でも有利になります。車内での性行為に関して時間は関係ありません。車内で性行為が行われている事自体がすでに不貞行為と認定されるからです。
ラブホテルなどは部屋の中で何が行われているかわからないので時間で類推するわけです。しかし車内では行われていることがはっきりしているので、数分しか性行為をしていなかったとしても浮気が認定されます。
浮気の立証が難しいケース
フロントガラスにサンバイザーなどをかけ、後部座席で性行為を行っている場合には撮影が極めて難しくなります。車内の様子が分かりにくい場合には証拠の質を高めるために、後部座席への乗り降りをする場面や車体の小刻みや揺れなどを撮影します。
さらに照射対象者がゴミを捨てたら、そちらを確認します。コンドームなどから性行為が行われているかを確認するわけです。
浮気に認定される確率が高い|ビジネスホテルやシティホテルの利用を証明できるもの
判断は別れるが浮気と認定される確率が高まっている
しかしビジネスホテルやシティホテルでも性行為ができなき訳ではありません。仮に奥さんが他の男性と利用していた場合には、浮気の証拠と認定されることがある一方で、ラブホテルとは異なり、もう少し突っ込んだ証拠が必要になることも事実です。
ビジネスホテルやシティホテルの【部屋を利用している証拠】が大事
ラブホの場合は出入りをしている画像や映像が決め手となるわけですが、シティホテルやビジネスホテルに関しては部屋を利用していることが認められる証拠が必要になってくるわけです。
シティホテル・ビジネスホテルの入り口を出入りしている画像・映像だけの場合、「ホテルの施設(レストランなど)を利用していただけ」と言い逃れをされてしまう可能性があります。
フロントで鍵を受け取っている場面の写真や映像が重要になりますし、部屋に実際に出入りしている場面の写真や映像も証拠になります。
シティホテルやビジネスホテルの場合は、ドアに隙間があることが多く部屋内の声が漏れ出ていることもあります。その音声(あえぎ声など)をICレコーダーなどで録音し証拠として裁判所に提出することも可能です。
浮気の証拠となる回数や時間
- シティホテル・ビジネスホテルの利用回数・・・3回以上
- シティホテル・ビジネスホテルの滞在時間・・・1時間以上
1回の利用であると、不貞行為の立証が難しいケースが多くなっています。また20分や30分の滞在だと、「少し休んでいただけ」といった言い逃れをされてしまうことがあるわけです。
言い逃れがされないように、できれば3回以上出入りしている場面の撮影を行い、その滞在時間が1時間以上であることを証明しましょう。
浮気に認定される可能性がある|一人暮らしの男性宅への出入りを証明できるもの
異性の自宅へ宿泊している証拠は浮気の認定につながる可能性あり
シティホテルやビジネスホテルと同様、自宅に関しては必ずしも性行為をする場所として認定されているわけではないので、確実な証拠となるわけではありません。しかし状況によっては浮気が認定されることもあります。
基本的には男性宅に何度も出入りしている画像や映像が浮気の証拠の決め手となります。一緒に腕を絡めて出入りしていたり、玄関付近でキスをしていたりすればより浮気の証拠となる可能性が高くなります。
ただし証拠として証明するためにはそれなりの回数や室内への滞在時間も大きく関わってくるので継続的な調査が必要になってきます。
浮気の証拠となる回数や時間
- 宿泊以外の短時間滞在・・・5回から7回程度
- 宿泊滞在・・3泊程度
- 1回あたりの滞在時間・・・1時間以上
短時間滞在であると、毎週妻が男性の自宅へ行っていたとしても1ヶ月程度の継続調査が必要になってしまいます。
ただしデートシーンの撮影やキスシーンの撮影ができている場合には、ある程度の関係ができあがっているということが推測できるのでもっと少ない回数でも不貞行為が認定されることはあります。
浮気の証拠とならないケース
男性と二人っきりではなく他にも誰かいた場合には、浮気を立証するのは少し難しくなります。仮に宿泊していたとしても。不貞行為が行われていない、と判断されてしまうこともあるのです。
確実にその家に二人しかいない、ということを立証することも大事になってくるわけです。
浮気の証拠となる可能性あり|旅館や民宿などの宿泊が証明できるもの
同部屋に宿泊していることを証明する必要あり
友人関係の男女が一緒に旅行に行く、ということも十分に考えられるので少し不倫の証明は難しくなってしまいます。
浮気を証明するためには、チェックインやチェックアウトの様子をしっかりと撮影し、その上で同部屋に宿泊していることを証明しなければなりません。同じ部屋に一緒に出入りしている画像・映像が極めて重要なのです。
施設内で二人がどのように行動しているかも証拠の一環となります。恋人のようにイチャイチャとしているような場面が証拠として残せれば、不貞行為の立証に大きく近づきます。
浮気の証拠となる回数と時間
- 3泊程度が目安になる
- 1回あたり8時間以上の滞在が目安になる
宿泊日数が長くなればなるほど浮気をして入る確率が高いと判断されます。滞在時間については、基本的に問題になることはないのでしょう。旅行先では10時間や12時間程度宿泊施設に滞在することも珍しくありません。
浮気の証拠にならないもの
デートをしている場面の画像・映像
奥さんが男性とデートをしている場面を撮影したとしても、それだけでは不貞行為が立証できません。
仮に手を繋いでいたとしても、キスをしていたとしても浮気をしているとは認定できないわけです。ただしデートをした上でホテルなどを利用している場合には、結果として証拠の数が少なかったとしても浮気が認定されやすくなります。
メールやLINEにおける不倫をにおわせるやり取り
- 「〇〇に会えなくて寂しい」
- 「〇〇、愛してるよー」
- 「近いうちにまたデートしようね」
上記のような浮気を感じさせるメールやLINEに関しては、浮気の証拠としてはかなり弱いです。いくらでもいいわけが出来てそいまうのです。「ふざけあって話していただけ」と言われてしまえば終了です。
近年では、少しずつメールやLINEのやり取りで浮気の慰謝料請求が成功した事例が出てきています。かなり直接的な表現で浮気をしているということが類推できる場合には、浮気が認定されるわけです。
あるケースでは、「妊娠検査薬で確認した」というような話をLINEで浮気相手としているのを不貞行為があったと認定されました。メールやLINEでに関しては、内容によっては証拠になるうるわけです。
レストランやシティホテルなどの領収書
レストランやシティホテルを2人で利用したことを伺わせるレシートが出てきた場合も浮気を疑うわけですが、証拠としてはかなり弱いです。
レストランやシティホテルを利用した、というだけでは肉体関係があったかどうかまでははっきりとわかりません。仮に二人で宿泊した領収書があったとしても、不貞行為までは認定されないのが現状なのです。
漫画喫茶やネットカフェのペアシートの利用
カップルシートとも呼ばれていますが、奥さんが他の男性と二人きりで漫画喫茶やネットカフェの個室に近いような場所に居たとしても浮気が証明できるわけではありません。
漫画喫茶やネットカフェのカップルシートでは性行為をする人がいることも事実ですが、そのような利用方法が適切なわけではありません。ですから浮気までは認定されないのです。
一方でネットカフェ・漫画喫茶の仕切りは上部が空いている構造になっています。そちらから二人の様子を撮影し、性行為に及んでいる証拠が残せた場合には浮気の証拠となります。
GPSによってラブホテルの利用が発覚したケース
携帯などのGPS機能を利用して、奥さんの行動を把握しようとしている方もいるでしょう。その結果、奥さんがラブホテルを利用していることが分かることもあります。
数時間GPSがラブホテルから動かない、という場合には浮気をして入る確率はかなり高いと一般的には考えます。しかしそれだけでは浮気の証拠とは認定されにくいのが現実です。
「運転中に眠くなったのでラブホテルの駐車場で仮眠を取っていた」と言い逃れをされてしまうかもしれません。そもそもラブホテルは女性が一人でも利用できるので、必ずしも不貞行為がされているとはいえないわけです。
浮気は相手が居なければ出来ません。相手と一緒にラブホテルを利用していることが証明できなければ、浮気は認定されないのです。
まとめ
何でも証拠になるわけではなく、証拠を認められるものには決まりがある事がわかりました。しかし、その証拠を撮影するためには、ばれないように尾行をしたり、高性能のカメラが必要になったりと涙ぐましい努力が必要になります。
浮気調査はなるべくならば、自分で行わずに探偵事務所に依頼しましょう。探偵は浮気調査のプロです。あなたの置かれた状況から、どう調査するのがよいのか考えてくれます。
探偵事務所では無料相談を実施しています。「浮気かどうかわからない」「誰にも相談できないので聞いてほしい」といった状態からでも、話を聞いてもらうことができます。そこからどうすればいいか、カウンセラーからアドバイスをもらう事もできるので、おすすめです。
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