奥さんに浮気されるというのは、夫にとってとても大きなダメージになります。心に大きな傷を負ってしまい、結果的に「うつ病」が発症してしまうケースも珍しいものではありません。
妻の浮気で心のバランスが崩れてしまいそうになっているのであれば、第三者に相談しましょう。
こちらでは、妻が浮気したことが原因で夫がうつ病を発症してしまった場合に離婚ができるのか?さらに離婚ができるとしたら、どんな手続を踏めばよいのか、ということについて詳しく解説します。
離婚というものを考える上で、「浮気」はとても大きなものです。浮気とは不貞行為があったのか、なかったのか、というものが関わります。不貞行為は肉体関係を示しているわけですが、要は浮気をしていたということは不貞行為をしていたということになるわけです。
夫婦は互いに協力して扶助しなければならない義務、というものがあります。その義務の中に夫と妻はお互いに貞操を守る、というものも入ってくるわけです。
奥さんが貞操の義務を守れなかった、ということになればある意味では婚姻生活における契約違反、となります。契約違反をしたとなれば契約を破棄できる権利がされた側にあります。離婚ができる、ということになるわけです。
浮気をされた上でうつ病になった、ということですが、うつ病になったということは離婚する上では特に大きな問題にはなりません。
浮気の事実について揉めた場合にうつ病は関わってくることはあるのですが、浮気の証拠を掴んでいたり、奥さんが浮気を認めていたりすれば、その時点で夫には離婚する権利が発生するのです。
不貞行為にも様々なシチュエーションがあります。そのシチュエーションによっては、離婚事由に当たる不貞行為には結びつかない、というケースがいくつかあるのです。
まずは奥さんが浮気をする前から婚姻生活が破綻している、と認められる場合です。ただし婚姻生活の破綻については、判断が難しくなります。一つの条件となってくるのが、別居です。
お互いを見つめ直すための発展的別居については婚姻生活の破綻とは認められませんが、お互いに仲が悪くなり一緒に生活できなくなった上での別居が実施されている場合に浮気をされたとしても不貞行為には該当しないわけです。
不貞行為は証拠がなければいけません。探偵に浮気調査を依頼すると、プロが調査を行い、証拠写真をバッチリ撮影して、調査報告書にまとめてくれます。しかも、その報告書は裁判でも証拠として提出できるものなので、離婚を考えているのであれば使わない手はありません。
不貞行為は基本的に性的な行為が実施されたケースを指しています。性的な行為のボーダーラインは難しいのですが、たとえば手をつなぐのは問題ありません。キスや胸を触る、触らせる、というところまでは不貞行為とはされません。
基本的な判断基準となってくるのが、その行為が射精を伴いようなものであるのか、という部分です。たとえば挿入をしなかったとしても、オーラルセックス(「性器への口唇での愛撫」三省堂 大辞林」より。)であれば射精をする可能性があるわけです。ですからオーラルセックスの場合は不貞行為に該当する、ということになります。
不貞行為の回数も重要になってきます。1回しか行われなかった場合において、離婚を認められた判例がそもそもないのです。ですから、仮に1回の不貞行為で奥さんが離婚を望まずに裁判までもつれ込んだ場合には、離婚は絶望的となります。
不貞行為に関しては「ある程度の継続性」というものが関わってくるわけです。たとえば週に1回、数カ月に渡り不貞行為が行われていた、という場合には確実な離婚事由になります。
不貞行為に関しては、夫婦間で最初に行ったほうが悪いとされます。夫が最初に行い、妻がその仕返しに自身も行う、ということが実際にあるのです。そのケースは、最初に行った夫が悪い、と裁判所から判断されてしまいます。
当たり前ですが、妻の不貞行為が強姦されたものであったり、泥酔したところに強引に性行為をされた場合であったりしたケースは不貞行為には該当しません。
浮気が原因で離婚する場合は、慰謝料額は状況にもよりますが100万円から300万円程度、奥さんや浮気相手に対して慰謝料を請求できます。
しかし、問題となってくるのが、不貞行為の影響でうつ病を発症しているケースです。通常の離婚慰謝料にプラスしてうつ病の慰謝料の請求できるのか、というところが問題となります。
増額される可能性は極めて低い
増額される可能性がある
問題となってくるのがうつ病の状況です。軽度であった場合には、今までの判例から見ても増額できる可能性はほとんどありません。一方で、そのうつ病が重度であると判定された場合には、大きな精神的苦痛を与えたということで増額できる可能性が出てきます。
うつ病が重度であると証明するためには、まずが医師の診断書が重要になります。うつ病の程度がどの程度であるのか、ということをしっかりと記してもらいましょう。
うつ病が生活にどの程度の影響を与えているのか、ということも証明できるにこしたことがありません。たとえば仕事を休職しなければならないほどの症状であれば、状況からも病気は重度である、と判断できるわけです。
50万円から100万円程度の増額が考えられるとされています。
離婚慰謝料の相場が100万円から300万円とされています。基準の離婚慰謝料を200万円とすると、重度の鬱病であった場合には250万円から300万円程度が請求できる、ということになります。
妻が浮気をして夫がうつ病を発症したケースで、妻側から離婚を請求する、ということ自体が認められていません。家庭裁判所には以下のような考え方があります。
「破綻の原因を作った側からの離婚請求は認めない」
要は、婚姻生活を破綻させたのは妻の浮気であるからです。その妻の浮気が原因で夫はうつ病を発症したわけで、そのうつ病が嫌だからと言って離婚を請求するという身勝手を裁判所は認めていません。
つまり、浮気をした妻側から一方的な離婚はできないという事になります。
民法の770条の1項4条にある文章が記載されています。「強度の精神病にかかり、回復の見込みがない」場合には離婚ができる、というものです。そのケースに該当する場合には、妻側からの離婚請求は認められます。判断基準はいくつかあります。
夫のうつ病によって妻の身体や精神に大きな被害が加えられるような可能性がある場合には、妻側の離婚請求が認められます。
一方で夫がうつ病の影響で働けなくなった場合だけでは離婚請求は出来ません。妻が働いて家計を助けたり、それも無理であれば生活保護を受けたり、ということも出来ると裁判所は判断しているからです。
財産分与については離婚慰謝料とは別のものとして、基本的に夫婦の共有財産を50%ずつを分与していくことになります。
夫婦の共有財産ということですが、名義は関係ありません。夫名義であろうと妻名義であろうと、夫婦の共有財産となります。
夫婦の共有財産が1,000万円であった場合には、夫のうつの症状が軽度であれば500万円ずつを分配することになります。
夫婦の共有財産を分配していくことになりますが、夫に対して多く分配されることになります。
夫婦の財産を半分ずつ分けることを「清算的財産分与」といいますが、それを超えることになります。離婚後夫の生活がしばらくは困らないように「扶養的財産分与」というものが実施されるケースもあるのです。
清算的財産分与が実施されるケースであれば、妻側が40%で夫側が60%となることもあります。妻側が30%で夫側が70%となることもあるのです。
妻の浮気が原因でうつ病が発症し、仕事ができなくなってしまった場合には離婚慰謝料の請求だけではなく扶養的財産分与の手続きを行いましょう。
まずは自分の体を大切にすることを優先しましょう。医療機関でカウンセリングしてもらってもいいでしょう。うつ病の相談窓口に出向くのもおすすめです。とにかく、、心の中にたまったストレスを吐き出すことが大切です。
妻との話し合いやこれからのことなど気になることも多いでしょう。しかし、まずは自分の体を休ませて健康を取り戻しましょう。
うつ病の方が離婚の手続きや裁判などを主導して行うのはかなり危険です。病状が悪化してしまう可能性もあります。
裁判に関しては、弁護士であれば代理で行うことも可能です。うつ病はひどくなれば、今後の人生にも大きな影を落としてしまいます。離婚を考えているのであれば、専門家である弁護士に早めに相談しておきましょう。
ちなみにうつ病が重度である場合には、成年後見人と呼ばれる代理人を立てる手続きを取る必要が出てきます。成年後見人については、行政書士や弁護士、さらには親族などの中から選ばれます。
妻の浮気で心の安定が保てなくなり、「うつ病になったかもしれない・・・」「このままではうつ病になってしまう」と少しでも感じたら、第三者の意見に話を聞いてもらう事も大切です。
家族や友達には話をしにくいので、探偵の無料相談を利用してみるのもよいでしょう。探偵によっては、カウンセラーが在籍しているところもあるので利用してみましょう。
ALG探偵社は新宿・大宮・千葉・横浜の4拠点にあり、その経営母体は大規模弁護士事務所だから安心です。浮気調査報告書は裁判で使えるもので、弁護士による無料法律相談も実施されています。
今までの探偵にあった「不安」要素を払拭できるような料金体系と、調査体制で他社との差別化を図っています。
『ALG探偵社』公式サイトへ
総合探偵社MRは男性からの依頼が増えていることから、男性専用カウンセラーチームが作られました。調査中も不安を打ち明けることができ、調査後のアフターサポートも充実しています。
探偵事務所は各都市にいくつもあり、どれを選べばいいか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。「一括見積もりサイト」や「マッチングサイト」はたくさんの探偵の中からあなたにピッタリのものを探すお手伝いをしてくれます。
もちろん、電話でもメールでも相談にのってくれるので、誰にも話せずにストレスを貯めている方は、一刻も早く相談して心を少しでも軽くしてはどうでしょうか。
脳の神経細胞の情報の伝達に異変が生じていることが分かっています。脳は我々の行動だけに関わっているわけではありません。たとえば記憶といったものや意欲といった感情にも命令を出しているのです。その命令に関わっているのが、神経伝達物質と呼ばれるものです。
神経伝達物質には、「ノルアドレナリン」や「セロトニン」があり、我々の感情をコントロールしています。
問題となってくるのが、うつ病になるとその神経伝達物質であるノルアドレナリンとセロトニンの量が減ってしまう、という部分です。減ってしまうことで情報がうまく伝わらなくなり、鬱病の症状が現れてしまうわけです。
原因には、身体的な要因と環境的な要因があります。どちらか片方だけが関わっているというわけではなく、複数の要因が複雑に絡み合ってうつ病が発生している、という方も少なくありません。
妻の浮気が原因によるうつに関しては、環境的要因に属しています。人間関係のトラブルとも言えますし、家庭内不和とも言えます。更には、離婚や別居なども関わってくる可能性があるので生活の変化も考えられます。
妻の浮気は大きな心理的な負担を与えます。その結果神経伝達物質の減少が起こってしまい、うつ病が発生してしまうのです。
ちなみに身体的要因に関しては病気などが関わっています。身体的要因が関わっている場合には、病気を治癒させることで状況が良くなることがほとんどです。
ストレスは万病の元とも言われていますが、もちろんうつ病の原因にもなります。
妻に浮気をされることで、妻に対して大きな不満が貯まってしまいます。妻に対して恨みを持つこともあるでしょう。浮気相手に対しても恨むのではありませんか?
マイナスの感情を引きずることになるので、日常的に高度のストレスに体がさらされることになるわけです。その結果、うつ病が発生してしまう可能性もあるので、妻に浮気されたのは伝いとは思いますが自分を守るためにもストレスとはうまく付き合わなければなりません。
親族にうつ病になった人がいる、という場合には注意しましょう。うつ病に関してはまだ詳しく分かっていないこともあるのですが、遺伝的な要因も関わっている可能性が指摘されているのです。
要は、「神経伝達物質が減りやすい遺伝がされてしまっているとうつ病が発生しやすい」というわけです。
うつ病になりやすいタイプの人はいます。もしも自分がそのタイプに当てはまっている、という場合には気をつけなければなりません。
常識を重視し、他人への配慮を欠かさないで円満な関係を保とうとする方はうつ病になりやすいです。問題が起こると悲観的になりやすいのです。
完璧主義者や几帳面な人はうつ病になりやすいです。完璧主義者なため、完璧ではないと落ち込みやすいのです。
社交的であり、善良。しかも親切であるといったプラス面を持っていますが、激昂しやすい特徴を持っている気質です。躁状態と抑うつ状態を繰り返しやすいタイプであることが分かっています。
あくまで上記したものは例であり、当てはまるとしても必ずしも鬱になるわけではありません。鬱になる確率が他のタイプの方よりも高い、というだけです。
妻の浮気が発覚してから、上記のような症状が一つでも出てきてしまった場合にはうつ病の可能性が出てきます。早めに医療機関を受診して適切な治療を受けてください。
治療が遅れてしまうと、病気と長い付き合いになってしまう可能性もあります。